『どもってもいいんだよ』はどうやってできた?

今では、すっかり有名になった『どもってもいいんだよ』というフレーズ。
これは、2003年に作成されて、言友会で今も販売されている絵本の名前でもあります。
https://www.zengenren.org/%E5%87%BA%E7%89%88%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E6%A1%88%E5%86%85/

『どもってもいいんだよ』に続いて作成されたのが、『どもるってどんなこと?』です。
長澤泰子先生が率いる、教員らが中心となって作られたのですが、この時に、深く関わられた教員の一人が中村勝則先生です。

この本ができる前は、吃音はできるだけ触れない方がいいものでした。
でも、現在では、教師と子どもが一緒に吃音について話題にし、考えるのがかなり普通になってきています。

中村先生は、この資料の中で、「子どもとともに吃音に向き合うには、教師の吃音に対する肯定的で、科学的な理解と子どもの<どもりたくない>思いに対する深い共感を前提とすることが明らかになった。」と書かれています。
私は、このことが、とても大切であることを、自身の臨床経験から学びました。

資料の中には、この絵本を読んだ保護者からの感想が掲載されていて、これを読むと、またさらに指導者としては、勉強になったなぁ・・・、と思いました。

本資料は中村先生の許可を得て掲載しています。

(文責:宮本昌子)

子どもとともに吃音と向き合うための教材開発の試み_中村勝則先生